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ボトックスと顎関節症

皆さん、こんにちは。
11月も終わりに近づき、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね
落ち葉が風に舞う季節を迎え、気づけば日足もすっかり短くなり今年も早いもので残り1か月となりました。
日々はあっと言う間に過ぎてしまうので、後悔がないように過ごしたいものですね。

ところで、皆さんはボトックス注射やについて聞いたことがあるでしょうか?
ボトックスとは、ボツリヌストキシンと呼ばれる複合毒素から毒素を取り除き、タンパク質成分を抽出した医薬品で、筋肉の動きを抑制する作用を利用します。

一般的にボトックス注射はしわ改善や小顔効果など美容領域で知られますが、医科領域では脳疾患による痙縮の治療、顔面神経麻痺のリハビリテーションなど筋肉の緊張を解きほぐす作用を利用して広く用いられています。
歯科領域では、筋肉を動かす神経から放出される伝達物質のアセチルコリンをブロックする作用を使い顎関節治療に用いられることがあります。

最近では顎の痛みを訴える患者様が増加しております。
原因として睡眠時の歯ぎしりや食いしばりによるもの、また日中ではストレスや集中時などに食いしばりをしていることが考えられます。
これらは自覚しにくく無意識の癖のようなものになります。
歯ぎしりや食いしばりはご自身の体重分以上の負荷がかかっているため、顎の周囲の筋が発達し咬合力(噛む力)が強くなることで、顎関節症や全身の肩こり、偏頭痛、歯の摩耗や亀裂・破折、被せもの(クラウン)・詰め物(インレー・CR)の脱離を引き起こすこともあります。

顎関節症とは、症状としてクリック音(カクカク音)がしたり、口が開きにくくなったり逆に閉じにくくなったり、顎周囲の痛みが生じます。
顎関節症の中で特に筋によって引き起こされるもの(主にⅠ型)はボトックス治療が有効です。
ボトックスを口の周囲の筋(咬筋)に対して、注射を行い筋を弛緩させて歯ぎしりや食いしばりを防止することにより効果が表れます。

●ボトックス注射における効果

▫ 歯ぎしり・食いしばりの緩和
▫ 顎関節症の緩和
▫ 咬筋の発達により食いしばることで起こる、頭痛や肩こりの緩和
▫ 歯ぎしりが原因で進行する歯周病の治療
▫ 咬筋が強く緊張することで大きくせり出し目立つエラを、緊張を緩和し解消することができます。(小顔効果)

●ボトックスの効果時間

ボトックスの効果には個人差がありますが、3 ヶ月から6ヶ月を目安としています。
1度打ったからといって、効果が永続的に続くわけではありませんので、歯ぎしり・食いしばり(噛み締め)などがなくなってきたと実感できるまでは、定期的にボトックス注射をすることをお勧めします。

●ボトックス注射が受けられない方

▫ 妊娠中・産後 3 ヶ月以内の方
▫ ガン治療中・治療後 3 ヶ月以内の方
▫ ヘルペスがある方
▫ 重篤な心疾患または肝・腎疾患を有する方
▫ 神経筋接合部疾患の方
▫ 過去にボツリヌス(ボトックス)治療でアレルギーが出た方
▫ 献血(血液の提供)予定のある方。
▫ 喘息などの慢性的な呼吸器の病気がある方、重度の筋力低下のある方、筋肉の萎縮のある方、緑内障のある方

●ボトックスの治療手順

1. お口全体の検査を行い、かみ合わせ・顎の関節・筋肉の状態を確認し診断します。
2. 咬筋ボトックス治療について詳しく説明を行い、治療の同意をいただきます。
3. 患者様個人個人に合わせたお薬の濃度と量に調整を行います。お顔にマーキングをしていきます。
4. 消毒をし、咬筋に注射をしていきます。注射の針はとても細いものを使用しますので、痛みは最小限に抑えられますので、多くの患者様は痛みをほとんど感じません。
5. マーキングをきれいにふき取って終了です。直後から通常どおりの生活をしていただけます。

以上となり、施術時間は 15 分程度となります。
ボトックスの効果を感じれれるのは個人差はありますが、2 日~3 日後から徐々に効果が出始め、3 週間~1 ヵ月ほどで最大の効果を発揮する頃には、歯ぎしり・食いしばりの軽減、顎関節症状の軽減を感じることが多いです。

●ダウンタイムや注意事項

個人差はございますが、ダウンタイムは基本的にありません。
非常に細い針を使用しておりますので、注射の痕はわかりにくく、まれに内出血を起こす場合があります。
内出血が起きた場合は 2 週間程度で無くなりますが、その間はコンシーラなどで隠していただくことをおすすめしております。
額・まぶた・眉間・頭などが重く感じることがあります。
また、眉毛・まぶたが上げにくくなることがあります。
表情筋に作用させた場合、表情がいつもと違って見えることがあります。
食べ物が噛みにくくなったり、口を開けづらくなることがあります。
注意事項といたしましては、当日の飲酒やお顔マッサージは避けていただき、ボツリヌス(ボトックス)は熱に弱いのでサウナやなどは控えていただくようお願いいたします。
妊娠する可能性のある方は、ボトックスの投与中および最終投与 後の 2 回の月経を経るまでは避妊するようにして下さい。
男性の場合は施術後 3 ヶ月は避妊をして下さい。

ボトックス注射は食いしばりや顎関節症を引き起こす原因となる顎の筋肉運動を抑制する効果があるため、歯科においても有効的な治療手段として考えられています。
顎に痛みを感じている方はまず歯科医院を受診し、症状を相談してみましょう。

歯科医師 大野 真季

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