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歯周病を治して長生きしよう!!

皆さまこんにちは。
6月に入り木々の緑が色濃く美しい時期になりましたね。
日差しも強くなり、初夏の気配を感じる今日この頃ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
この時期は、新年度の疲れが出やすい頃でもありますので、どうかお身体を大切になさってください。

本日は、最も多い口腔疾患『歯周病』についてのお話しをさせていただきます。

《歯周病とは??》
歯周病原細菌と呼ばれる細菌の感染によって引き起こされ、歯を支える歯周組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)に炎症が起こる病気です。

《なぜ歯周病が起こるのか??》
もちろん歯磨きをしないことは原因の一つですが、それだけではありません。
生活習慣や、さらには細菌に対する患者さん固有の感受性も大きく関わってきます。

《歯周病と全身の関わり》
歯周病は局所的な疾患ですが、歯周ポケット内の感染からいくつかの経路を経て、全身へと波及していきます。
経路のうち、1つは細菌感染の波及(口腔細菌の直接的作用によって引き起こされる、口腔以外の場所での菌血症や感染)、もう1つは歯周病の炎症反応が全身の炎症に影響をもたらすパターンです。

健康な時は、歯肉構内上皮な局所自然免疫は、自然なバリアーとして機能し、細菌の侵入を予防します。しかしながら、歯周病になるとバリアーとして機能しなくなり、細菌の入口となってしまいます。
特に、菌血症は、歯磨き・食事・口腔内診査・歯内治療の機械的な手段で悪化することがあります。

《歯周病新分類の登場》
従来の歯周疾患分類はArmitage が 1999年に報告しました。この分類では、「過去と現在」のみを反映していました。
18年の年月を経て、今回の「歯周病新分類」は、従来の「過去と現在」を反映する役割を担うステージ分類に加え、疾病活動性やリスクを示すグレード分類が、「未来」の進行リスクを示唆しています。
また、新分類の最も大きな変更点として、歯周病に影響与える全身的なファクターとして、「糖尿病」と「喫煙」が含まれていることです。

《歯周病と糖尿病の関係》
糖尿病とは、インスリンの分泌量の低下やインスリンの感受性の低下などのインスリン作用不足によって引き起こされる高血糖状態を特徴とする代謝症候群です。
糖尿病の概念として、

①高血糖で代表される特徴的な代謝異常
②その原因としてのインスリン作用の不足
③代謝異常が続くと特有の合併症が起こる

など、大きく3つの特徴があります。
糖尿病によって高血糖状態が持続すると、様々な合併症を引き起こす事は多く周知されています。
糖尿病の合併症には感染症も挙げられ、免疫細胞の機能の低下などによって感染状態になる歯周病も感染症の1つです。

歯周病は細菌感染がトリガーとなる炎症であり、糖尿病は先天要因を除くと、肥満、食生活、運動不足などによる環境因子が作用し、全身の慢性的な炎症がトリガーとなって、インスリンの抵抗性が現れる代謝性疾患である「炎症」を共通因子として、2つの疾患が双方に影響を及ぼし合います。

《歯周病が全身の炎症状態を亢進させると??》
歯周病が起きると、どのように血糖値に影響及ぼすのでしょうか?
歯周病が発生する過程では、炎症サイトカインや炎症伝達物質が産生され、それらの血中濃度は有意に上昇します。
インスリンを受け取る反応が鈍くなり、細胞表面のゲートが開かず、細胞が血中のグルコースを細胞内に取り込むことができなくなり、血中グルコースの濃度が上昇します。
この状態がインスリンが正常に機能していない状態で、糖尿病状態をさらに進行させるだけでなく、心血管疾患・アテローム性動脈硬化・周産期合併症・関節リウマチ・肺炎・慢性腎臓病・認知症・がん、など全身の病気との関わりがあります。
高血糖状態が続くことは、全身の免疫反応のバランスを壊して、さらなる炎症を引き起こしているのです。

《歯周病とどう向き合っていく??》
あらゆる病気と相互関係にある歯周病ですが、その疾患やリスクとなる疾患(高血圧や肥満など)をまず改善させることが必要です。
各々の疾患の治療・生活習慣改善指導と同時に、口腔ケアをしていくことは悪化のリスクを下げることができます。

つまり、食べることは、生きることにつながります。
食べるためには口腔内が良好な状態であることが重要になります。
新生児からお年寄りの方皆さん、口腔内に症状が出る前に、定期検診をして健康な生活を長続きさせましょう。

歯科医師 松井玲奈

参考文献
1.デンタルダイヤモンド社 特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会『歯周病と全身疾患』
2.医歯薬出版株式会社 『臨床歯周病学』

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