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アーカイブ: 5月 2019

歯磨きのコツ

10連休のゴールデンウィークが明け、また仕事や学校など日常生活が始まりましたね。
皆様、大型連休はいかがでしたか。
ご馳走を召し上がったり、お酒を飲まれる機会も多かったのではないでしょうか。
もしかすると、普段通りにお口のお手入れができなかった方もいらっしゃるかもしれませんね。

ご存知とは思いますが、日々の丁寧な歯磨きはとても大切で、虫歯・歯周病予防の第一歩です。
今回は歯周病にならないための歯磨きのちょっとしたコツについてお話していきたいと思います。

<デンタルフロスと歯間ブラシを使いこなす>

実は歯ブラシのみで歯を磨いても歯垢は61%しか除去ができないということをご存知でしょうか。
歯ブラシの当たりにくい場所として例えば、歯と歯の間の歯茎が三角形になったところがありますが、この場所は最も汚れやすく、多くの方が磨けていないポイントです。
歯と歯の隙間の汚れを落とすのに適した清掃用具には、歯間ブラシとデンタルフロスがあります。

歯の隙間の広さによって、適したアイテムは異なり、歯と歯の隙間が狭い箇所にはデンタルフロスが、隙間が少し広い場合には歯間ブラシが適しています。
これらのアイテムを歯ブラシと併用することで歯垢除去率は84%までアップすることができます。

1. デンタルフロス

デンタルフロスには、ワックス加工が施されているものと、そうでないものがあります。ワックス加工がされていることで滑りが良くなり、歯と歯の隙間に通しやすくなるというメリットがあります。
そのため、歯と歯の隙間が狭い人は、通しやすいワックスタイプがおすすめです。
また、ワックス加工がされていないノーワックスタイプは、比較的プラーク除去効果が 高いとされています。
フロッシングを習慣付けることも大切なので、デンタルフロス選びにおいて、使いやすさも重要なポイントです。

・正しい使い方
ⅰ)デンタルフロスを30~40cmでカットする
ⅱ)両端を両手の中指に巻きつけて中指と中指の間が15cmほどになるようにする
ⅲ)2cmほどの間隔を作るように両手の親指と人差し指でデンタルフロスを持つ
ⅳ)歯の側面に沿わせながら、ゆっくり歯の隙間に入れる
ⅴ)歯茎の中にデンタルフロスが少し隠れるくらいまで滑り込ませ、上下に動かして歯垢をこすり落とす

2. 歯間ブラシ

歯間ブラシにはストレートタイプとL字型タイプがあり、それぞれ前歯と奥歯に適しています。
また、ストレートタイプは曲げて使用することも可能です。
歯と歯の隙間は、個人差があります。また、歯周病が進行しているケースでは、歯と歯の隙間は大きくなります。歯間ブラシは5段階のサイズ(太さ)に分かれているので、自分に適したサイズのものを選ぶことが大切 です。
まずは1番小さいサイズから使用してみると良いかもしれません。

・正しい使い方

歯と歯の隙間にブラシを入れ、歯の側面に沿わせながら舌側とほっぺた側にやさしくに動かします(数回往復させます)。
上の歯に使用する場合は、歯肉を傷つけないように下向きに挿入し、下の歯に使用する場合は上向きに挿入すると良いでしょう。
歯間ブラシの持ち方は、鉛筆を持つときと同じようにして、力を入れすぎないようにすることも大切です。

もしも、歯垢を完全に除去する歯磨きがいつも行われていたら、歯周病にはなりません。
ところが、毎日磨いているのに歯周病になったという方は多くいらっしゃいます。
それは、きちんと磨いているつもりでも細かい部分に磨き残しがあるからです。
歯磨きにはひとりひとりの癖があって、それぞれ違った磨き残しのポイントがあります。
そのポイントは歯科医院で診てもらえばすぐにわかりますので、自分の歯磨きの癖を知り、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどの補助器具を使い、磨き残していたところを意識して磨くことが大切です。
そして、しっかり磨けているか、指摘された自分の歯磨きの欠点は直っているかということを3~6ヶ月に1度のペースで歯科医にチェックをしてもらうことをおすすめします。
丁寧な日々の歯磨きと、定期的な歯科検診で歯周病を予防していきましょう。

最後に、私事ではありますが、主人の転勤の為、5月17日をもちまして千代田ファーストビル歯科を退職することになりました。
至らない点も多々あったと存じますが、たくさんの患者様と出会えましたことを深く感謝しております。
皆様が今後も健やかに過ごされますよう願っております。

歯科医師
廣田 小百合

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