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アーカイブ: 1月 2020

バイロンベイからの便り
〜オーストラリアの口腔ケア事情〜

G’ day mate! こんにちは、皆さま!
私は今、オーストラリア最東端の港街、バイロンベイ(Byron Bay)に語学を学ぶために滞在中です。
シドニーやメルボルンほどメジャーではありませんが、ここバイロンベイは、夏で21~28℃、冬でも15~21℃と年間を通じて温暖な気候に恵まれており、素敵なビーチでゆったりと過ごす時間を求め、世界中から多くの観光客が訪れるところなんですよ。

特にケープバイロンベイ灯台(Cape Byron Lighthouse)から眺める海は非常に美しく、平日でも大勢の観光客や地元の人たちが訪れる外せない観光スポットであり、その真っ白で美しい姿は街のシンボル的存在でもあります。
またバイロンベイが知る人ぞ知る徹底した“オーガニックの街”であることも、人々を魅了する一因となっています。
ここではファストフードやコンビニエンスストアのチェーン店舗を見かけることはほとんどなく、代わりに無添加の食材などを販売するマーケットが頻繁に開かれ、多くの人々で賑わっています。

更に、プラスチックフリーへの取り組みも徹底しており、街のカフェでもテイクアウトの際は、無料のプラスチック容器ではなく、当たり前のように有料の段ボール素材で作られた容器を選択する人がほとんどで、居住者の環境問題に対する関心の高さを感じます。
先日、街をお散歩中に、なんとプラスチック製ではなく木製の歯ブラシを見つけましたので、今回は皆様にバイロンベイのオーガニックな口腔ケアグッズを何点かご紹介したいと思います。

まず、こちらは柄の部分が天然素材のコーンスターチで作られた歯ブラシ。環境にやさしいですね。デザインも使いやすそうで素敵です。

次に歯磨き剤。
左側の四角い箱は、歯磨き石鹸で、ケースの中の石鹸を歯ブラシにゴシゴシとこすりつけて使うそうです。
勿論詰め替え用の石験も別売りされていました。
エコですね!

ペーストタイプの歯磨き剤もオーガニック素材のものが何種類も売られています。
こちらは日本でも最近見かけるようになりましたが、舌クリーナーです。特にヨガ愛好家“ヨギーナーの間で流行っているようです。

こちらはデンタルフロス(糸ようじ)。
植物由来の素材で作られたビーガンフロスで、もちろんプラスチックフリー、ガラス瓶に入っています。詰め替え用の糸を購入すれば、容器はそのままずっと使えます。地球にやさしいですね。

これはフッ化物が配合されていない歯磨剤。意外にも、こちらではよく見かけるのですが、それなりの理由があるようです。
今、スウェーデンを始めとする多くの国では、フッ化物配合歯磨剤のシェアが全歯磨剤の9割に達しており、日本でも2017 年には、国際基準(ISO)に合わせ、より高濃度のフッ素(1500ppm)配合歯磨剤の販売が認められるようになりました。

バイロンベイで販売されているこのフッ化物無配合歯磨剤、何だか時代に逆行しているようですが、どうやらスピリチュアルな人々からの需要があるようです。

私が以前、1か月間程この街でホームスティさせていただいたホストファミリーも非常にスピリチュアルなご一家で、当然のようにフッ化物無配合の歯磨剤を使っていました。
フッ素は脳の中の「松果体」という部分を石灰化させてしまうからというのがその理由でした。
彼ら日く、松果体はホルモンの分泌に関与しているだけでなく、目に見えない力や感覚、直観に大きく関わっているそうで、“third eye(第3の目)”と呼ばれているとか。
また松果体は宇宙と交信するための通信機器の役目も果たすため、松果体に良い生活を続けると、地震など地球の変化にもいち早く気づくことが出来るようになるそうです。
本当かな?と思うような話ですが、そのようなことをおっしゃる人々の多いちょっと不思議な街でもあるのです。

私も試しに買ってみました。意外にも歯磨き後のツルツル感がしっかりとあり、いい感じです。
しかし、私もケミカルなものはなるべく摂取したくないと常々思っているのですが、それでもやはり歯のことを考えると、フッ化物配合歯磨剤は必要だと思います。
でも、こちらにいる暫くの間だけですが、フッ化物無配合のものを使ってみようかな。

直観が鋭くなるかしら??
また機会がありましたら、この地球にやさしく、ちょっぴり不思議な美しい街、バイロンベイについて報告させていただきますね。
Cheers! じゃあね!

歯科衛生士 Hatori

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予防歯科の3つの輪
~歯科保険セミナー参加録~

寒中とは思えない暖かな日が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
スキー場では雪不足で開業延期や一時休業が相次いでいるそうです。
春先にかけても高温傾向の予測が出ているので、関東では雪が降っても積もる事はないかもしれませんね。
暖冬とはいえ、朝晩の冷え込みは厳しく、日中と気温差が激しい日もあるので体調を崩さいようにお気を付けください。

先日、歯科保健セミナーに参加してきました。
講師の西先生から虫歯や歯周病の予防の重要性について学ばせて頂きました。

まず予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく症状が現れる前に、早期発見に努めるという考え方です。
本格的な予防歯科に世界で初めて取り込んだ国はスウェーデンであり今回スウェーデンと日本との違いを比較したお話を聴くことができました。
一番驚いたのが、日本は1日3回、1回3分、食後3分以内というのが昔からの歯磨き方法でしたが、スウェーデンでは1日2回(その内1回は就寝前に必ず行う事)、1回2分(1500ppmフッ素含有の歯磨き粉を必ず用いる事)、ブラッシング後は唾液の緩衝能(口の中が酸性に傾いてるものを中性に戻す力)がしっかり働くのを待つため2時間歯を休ませるのが基本だということでした。
1日3回磨くことはもちろん悪いことではありませんが、2回磨いた時と3回磨いた時とでは歯周病には効果的ですが虫歯の発生に大差はないという事でした。
3回磨かなければと思うと歯磨きは大変なものだというイメージになってしまいますが2回なら継続できるという意識の違いがスウェーデンでの予防歯科に繋がっているのだと思いました。

虫歯の成り立ちは細菌因子、食物因子(糖質など)、宿主因子(唾液の機能や量、歯の強さなどの個人差)の全てが揃った時に起こるものであるので、この3つの輪が重ならなければ虫歯にはなりません。
逆に歯の健康のためには、正しい食べ方(だらだらと食べない)、歯磨きの仕方、フッ素を利用する、この3つをしっかり行わればなりません。

歯磨きを頑張っている、甘いものを殆ど食べないのに虫歯になりやすい方は、唾液の機能や歯の強さ、口の中の細菌の数が関係している可能性があります。

実際にそれらを調べる検査があります。
原因に合わせた予防法がいかに大切であるか、また歯の喪失数は加齢現象ではなく年齢は関係がないので、正しい原因を突き止め個人にあった予防法がいかに大切であるかを改めて学びました。

そのためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアと、自宅で行うセルフケアの両方が大切です。
虫歯や歯周病にならない健康な歯を維持できるよう患者さんのサポートを頑張っていきたいと思います。

歯科医師
沼口友美

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