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アーカイブ: 1月 2024

歯科と栄養の関わり

皆さま、こんにちは。
寒さが一段と厳しくなり、冷え冷えとした日が続いております。
冬は体調管理が難しいですが、温かい飲み物や栄養バランスの取れた食事でお体を温めて、お仕事や日常生活でお疲れが溜まらないよう、この寒い季節、どうぞ温かくお過ごしくださいませ。

さて、今回のテーマは「歯科と栄養の関わり」で少しお話させていただこうと思います。
我々にとって食事とは常に日々生きるために必要な要素であり、娯楽の1つとなっています。
いかに食事によって幸せを得つつ、自身の身体の調子を整えるかが、年を重ねるにつれてより大きな課題となっていくのではないでしょうか。
栄養バランスや量の話ですと、生活習慣病も大きなテーマですが
高齢化が着々と進んでしまっている現代日本では「高齢者の低栄養」についての話もよく耳にするかと思います。

そこには上図のような負のサイクルを代表例として、

・「栄養のことはわからないし特に気にしていない、好きなものだけ食べたい」
・「病気などで気力体力が落ちてしまい、食事で疲れてしまう」
・「味を感じにくくなった」
・「食べたくてもうまく噛めない、飲み込めない」

等々といった様々な原因が存在しています。
これらの全てを歯科が解決することは不可能です。
しかし、歯を含めたお口の環境と食事、栄養は切っても切れない関係ですので、歯科医師は一つの視点として、他の職種の方々と協力しながら一人一人の楽しい食事を支えていく取り組みを進めています。

実際に国の制度としては現在どのような動きがあるのでしょうか。
厚生労働省は、「来年4月(2024/4)の介護報酬改定に向けて、利用者のリハビリテーション、口腔ケア、栄養管理の推進を図る方策を検討していく」と発表しています。
在宅でも施設でも栄養管理を必要とする利用者はまだまだ多いことから、
リハビリ、口腔ケア、栄養管理を一体的に運用することが、自立支援・重度化防止の効果を更に高めることができる、と期待されています。
今後より一層、介護施設や居宅サービスといった環境下において歯科と栄養が関わる機会が増え、より適切な支援が可能になると予測されます。

先程も述べた通り、高齢者の低栄養に対して、歯科のみで解決できる範囲は限られてしまうため、多職種での連携はもちろん必須になりますが
もし、まず歯科で低栄養について注目するとなると

・身体的・社会的状況の把握
 (既往歴、現在治療中の疾患、体調や自立度、生活環境など)
・経時的な体重変化
 (最低1か月単位での変化を見ることで栄養状態の簡単なスクリーニングが可能)
・食事状況の把握
 (どんなものをどれくらいの量食べているか、誰が食事を用意しているか、
食事中にムセが起きていないかどうか)
・食形態について適切かどうかの判断
 (各々がそれぞれの機能に適した形態か、安全においしく食べられるか)
・その他、口腔内の環境で食事摂取に悪影響を及ぼす因子
 (う蝕や歯周病はないか、義歯は疼痛なく適切に使えているかどうか、乾燥していないか)

等といった情報が必要になってくるかと思います。
ここからまず大きな問題となっている因子を歯科的な視点で捉え、必要な情報を医師や管理栄養士などといった他の職種と共有し、解決策を模索するといった流れになります。

いかがでしたでしょうか。
省いてしまっている点はございますが、歯科が栄養に関わる仕事も担っており、徐々に活躍する場が増えていきそう、ということをなんとなく知っていただけたらと思い、書かせていただきました。

今回は低栄養についてのみ書かせていただきましたが、生活習慣病等の偏った食事や食べすぎにもお気をつけください。
何か質問等ございましたら、お気軽にご相談ください。

歯科医師 白井 健太郎

参考文献:歯科と栄養が出会うとき. 菊谷武・尾関麻衣子.2023-10-29
https://i.care-mane.com/news/entry/tanaka202300919
https://i.care-mane.com/news/entry/2023/09/20/132209
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/

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